社会人を振り返って 11
<赴任>
私は新たる土地に降り立ちました。
その日テレビをつけると丁度スポーツニュースで野茂英雄が特集されていました。
その頃すでに野茂は引退してましたが
野茂がメジャーに調整したのは26歳になる年だと知り驚愕しました。
同じ26歳でも野茂は世界に挑戦。
自分なんて全く売れない営業マンで、入社3年で左遷。
同期は大きなプロジェクトもやってるのに。。。。
そんな悔しい思いを抱きました。
でも僕ができることは一つやるしかない。
既に心は背水の陣を敷いていました。
しかし私には一つ希望がありました。
赴任先の課長から「お前には大切なところやってもらうと思ってる」と
連絡をもらっており、多店舗展開をしている会社を担当されてもらうことが決まっていたのです。
それまで小さい会社ばかりだったので売れないと思っていた私には
少し光が見えていた気がしました。
明日からは新しい環境だ。
ここから俺は頑張るんだ。
そんな気持ちを思いながらホテルで床に着いたことを覚えています。