社会人生活を振り返って 8

<新規表彰>

そんな感動的な受注もありながら僕は4半期で14社の受注をあげ

見事に新規王となる事ができ表彰を貰うことができました。

宣言したものを達成することはとても嬉しくありました。

 

初表彰を得たものの、それほど周囲からの評価は上がりませんでした。

私の数字が読みにくいこと。

既存のクライアントさんからのアップセルができないこと。

原稿ミスや、クライアントさんからのお叱りが多いこと。

先輩とのコミュニケーションが要領を得ないこと。

 

私は新規はあげられるけれども

既存のクライアントに提案できていないという評価でした。

 

確かにその通りで、新規で掲載していただいたクライアントさんも

なかなかリピートをすることができずお試しでやってもらった後にどんどん

掲載がなくなっていってしまいました。

 

「この会社いつ頃結論出るの?」

「わかりません」

「この会社後いくら積み上がるの?」

「わかりません」

「この会社の課題は?」

「わかりません」

毎日こんな会話が繰り返されておりました。

当時の僕は 嘘を言うのは良くないと思い正直に伝えていたつもりだったのです笑

報告は正確でないといけないという事を変に解釈していました。

 

でも実際にその通りで

現在取引いただいているクライアントさんがどうすればさらに

ご発注していただけるか全くわかりませんでした。

そもそも、掲載いただいているもののどの程度の反響があるかを確認する

仕組みすらなかったのです。

なんとなくの効果を元に提案なんてできない。

当時はそんな風に思っていました。

 

ロープレで習ったように

「もっと反響欲しいじゃないですか!」といったところで

「いやうちはそんなに要らないんだよ。」と返されてしまうと、

もうどうしようもない。そんな状態でした。

 

提案にするにあたってのデータもないので

提案するにはひたすらに原稿の提案。

ここは人気の小学校区だからその事伝えましよう。リフォームしているから

内観の写真撮りましょう。対角線に撮影するとリビングが広く見えます。といった

事ばかりお話しをしていました。

これまた、超労力がかかる仕事になります。

当時の僕は時間をかけないと成果が出ないというまるで肉体労働のような仕事をしておりました。

 

さらに折角受注した原稿も数が多すぎて、誤った内容で掲載をしてしまったりでサービス対応となる事もありました。今はクライアントに入稿してもらうのですが当時は手間受けが価値だと思っていたのでむやみに代行をいていました。

その結果忙しくなり、貧乏暇なし。手間ばかり増えて成果が上がらないそんな寂しい営業マンでした。

 

先輩とのコミュニケーションも社会人らしいコミュニケーションができず

上司  「お腹空かない?(みんなでご飯食べに行こうよ)」

僕   「今日帰りがけにお菓子食べたので減ってないです」

と誘いを断っていたり。

 

先輩  「もっとこういう事したら良いんじゃない?(傷つかないように伝えよう)」

僕   「んー僕はこう思います」

と提案を却下

 

今でも少しそういう癖は残っているのですが、行間を読もうとする事がありませんでした。変に行間読まずに事実を伝えればよいのに。。。。そんな事を思い憤っていました(恥)。

「こんな時相手はどう思う?」と聞かれた時にほぼ的を得た答えができませんでした。

社会人としての常識が自分の頭の中になく、相手がどう思うかを全く想像できておりませんでした。その言葉や行為が善意なのか悪意なのか、全く意図がわかりませんでした。親切で手を差し伸べてくれる人に対して失礼な事を言った事もたくさんあります。

どうやってこの事を克服していったかはまた別の時に語りたいと思います。