ビンに閉じ込められたノミの話

ビンに詰められたノミの話をご存知だろうか?

 

ノミは驚異的な跳躍力を持っている。

しかしながらそのノミの跳躍力の10分の1にも満たない高さのビンにノミを詰める。

何度飛んでもノミはそのビンを飛び越せない。

しばらくするとノミはそのビンを出されるが

もう昔のように高く飛べずビンまでの高さしか飛べなくなってしまうのだ。

 

よく自分の力をセーブして働いている人に対して言われる言葉だ。

自分の力を常にフルで発揮していないとすぐに能力は落ちてしまうことを

伝えたいのだろう。

 

実は私自身もまさにそのような状態に陥っている。

直近の職場があまりにも周囲のレベルが低い職場だった。

上司は現場に注意をできない、現場はわがまま放題、間に入った私は

責任感のない上司と好き勝手に動く現場社員の間に立った調整ばかり行なっていた。

本来職場の組織の目的である、顧客へのサービス提供レベルが著しく下がっていた。

 

そんな中本来の真っ当な職場に異動することとなった。

わからないのだ。

一体何をするのが職場にとって正しいのかわからない。

自分自身としてはある程度結果は出せている。

しかしながら上司役職、現場社員への不信からか期待を込めた要望を持てずにいる。

元々の私は、上司へも現場へも本音のコミュニケーションをし、どちらのレイヤーへも

要望を行なっていた。

そのコミュニケーションをを軸に距離が縮まりチームワークが生まれ

良い仕事を行えることが多々あった。

しかしながらその厳しい職場環境から、人への期待値の調整を考え

まず周囲への期待値が低くなってしまった。

当然ながら仕事は一人で完結するものではない。

周囲の環境へ期待値を下げることにより、結果として組織、自分への期待値も下げてしまっている状態になっている。

 

当然ではあるが状況は一つとして同じことはない。

言えることはその状況、環境を正確に見立てて最高の結果を求めて動くことだ。

最高の結果がどんな状態かをイメージし続ける。

その努力自体はやめてはいけない。

ある時正しかったことがある時は間違った事になる。

そんな事は、いつでもどこでもあり得るだろう。

どのような状況になることも想定される世の中だからこそ

どんな状態であっても、最高の結果を残す為に最善の行動をす流ということを忘れては

いけない。

 

結局、ノミが高く飛べなくなってしまった理由は

自分がビンがあったから高く飛べなくなっていたことを認識できていなかったからだ。

原因をしっかりと分析することができさえすれば

また高く飛ぶことは可能であるはずだ。