生暖かい目で見守る

仕事なり、家庭なり、友人なり

なんでこの人はこんな事言うのだろう、こんな事で悩むのだろう

とイライラしたことがない人はいないだろう。

 

私もずーっとそうだったし、これからも大きくは変わらないだろう。

最近ちょっと考え方を変えてずいぶんと楽になった。

 

極論言うと、どれだけ気の合う人であっても

完全に分かり合えることなんてない。

また気の合う人同士がずっとうまくいくかと言うとそう言うこともない。

 

なんでこの人は言ったことをコロコロ変えるのだろう

なんでこの人はできもしないことを言うのだろう

なんでこの人はお腹が空くと不機嫌になって口もきかないのだろう

なんでこの人はこんなに介入してくるのだろう

なんでこの人は言い訳ばかりするのだろう

 

書き出せばいくらでもかきだすことはできそうだ(笑)

 

しかしながら世間には、本当に困った人が多いものだ。

自分だけでなく周りに迷惑をかける

まず本当にその人と無理なのであれば逃げることができると言うことを

認識すべきだ。

離婚することも、絶交することも、仕事をやめることも、国外に行くことも

選択肢としてはあることを忘れてはいけない。

 

しかしすぐにそんな事をしていたら

なかなか疲弊してしまうだろう。

心の持ちようといえばそれまでだが、まずは相手の発言などを感情的にならずに

受け止め、できるだけ言葉をなぞり理解をしようとする。

相手に迷惑をかける人は

人の気持ちを理解する事、飛び込む勇気を過去に挫かれた人たちなのだろう。

だからじぶんの都合ばかりを主張する。

それは声高の主張もあれば、無言の主張もある。

ただその存在を理解しようとすること、それが初めの第一歩だろう。

*当然、著しく悪影響があるのであればその関係は

断絶させるべきだと私は考えている。

 

そしてポイントは生暖かく見守ること。

暖かく見守ると言うことは相手の変容を求めることに他ならない。

生暖かく見守ると言うことは相手の変容は期待するが、

あくまで相手の自発性によって発生するものであり

それは今かもしれないし、ずっと先かもしれないし、永遠に訪れないかもしれない。

相手が変わろうが、変わらまいが、それはあなたの責任ではない。

大切なのはあなたの心を変容させることだ。

あなたが生暖かく見守ることで、少なくとも相手が変わる可能性は高まるだろう。

そして何よりもあなた自身が楽になるはずである。

思い通りにならない事に対して勝手な価値観を押し付けて

イライラしているのはあなたの責任と言うことを理解することが大事だ。

また人は変えられないと言う前提に立ち

自分にできる行動変容をさせること。

それが今あなたができることだ。

 

決して自分を押し殺す話しでもないし、冷たくなれと言う話でない。

人を変えるなんてことはなかなかできない

あなたも人から何かを言われて変わったことよりも

何かのきっかけで自分が納得し変わったことが多いだろう。

同じように、相手も自分で気づいた時にしか変われないのだ。

そしてその相手が気づきやすいように、まずは生暖かく見守り

話や心が通じる土壌を作ることに専念したほうが良い。

人は聞きたい話しか聞かないし、感じたいようにしか感じない

あなたの話が聞きたいものか、あなたの想いが感じたいものか

まずは聞きたいし、感じたいと思われる土壌を作ることが大事だろう。

そして大体の人は人から言われて変わることを受け止めたくはないだろう。

大事な自分が気づいたから変わったのだと思いたいに違いない。

だからアドバイスは求められない限りしない。

傾聴で良い。

 

そしてこれは困った人だけへの対応ではない

全ての対人関係で必要なことだ。

親だから子より優れているわけではない

上司だから部下より優れているわけではない

年が若いから年配より劣っているわけでない

 

全てはそれぞれの感じ方次第なのだ。

まずは傾聴し、生暖かい目で見守ることを意識してみてはどうだろうか?