職場におけるリーダーシップとは何か
リーダーシップ
というビッグワードで記事をUPしたいと思います。
昨今もリーダーシップについて書かれた本は数多く出版されております。
例えばプロ野球で言うとその年に優勝した監督がもれなく
リーダーシップについての本を出す傾向があります。
- 作者: 落合博満
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 21人 クリック: 445回
- この商品を含むブログ (118件) を見る
一般的なリーダーシップの考えでいうと
- カリスマ性がある
- 圧倒的な業績をあげることができる
- メンバーからの信頼が厚い
- 細かいこともなんでもできる
- スーパーマン
といったイメージが今尚もって強いと思います。
対論としては
- 弱さを見せる
- 本音を吐く
- それでもやりたい意欲がある
- 小さなことに目を瞑ってもらえる人間性
といったリーダーも最近の像としては現れております。
私は2008年に大卒で社会人になった人間ですが
実は当時求められていたリーダーシップと
2017年現在求めらえているリーダーシップは大きく違います。
2008年当時
- 業績は最大限あげる
- 細かなことも完璧
- 会話も面白く人間的にも魅力的
- 厳しいことをズバッと言える
ざっというと、こんなリーダーシップが求められておりました。
さらにいうとこんなスーパーマンみたいな人が実際にいたかというと。。。。。
いたんです!!
私が新人ということもありましたが本当にかっこよく、
みんなの憧れのリーダーでした。
2017年現在
大きく変わってきています。
- 業績は必要だが最大限ではない(だがそれよりも重視されるものがありそう)
- 細かなことなどは協業してメンバーにサポートしてもらう
- 厳しいことをいうよりもヤル気を出すようなコミュニケーションを求められる
カリスマ的な引っ張っていくリーダーシップよりも
みんなを押し上げ、取り残されるものがでてこないリーダーシップが求められている
ようになってきています。
なぜこのようになってきたのでしょうか??
私は「技術革新」が最も大きな要因だと思います。
この10年で生活を変貌させた最大の技術革新はもちろん「スマートフォン」です。
たぶんスマートフォンが存在しない世界のノマドワーカーってこんな感じ | 菊池良の「やってみた」
スマートフォンができたおかげで
それまで家でやらなければいけなかった「調べ物」や「暇つぶし」が
24時間どこでもできるようになりました。
メールも当然24時間当然チェックが可能となり、LINEやSMSでメールよりも
簡単なテキストメッセージが交換できるようになりました。
またそれに伴い、成果の可視化などもお手軽にできるようになりました。
それまでの業務というものは
- 時間を使って調べ物をし
- 時間を使ってデータを集計し
- 時間を使って企画を考え
- 時間をかけて顧客と関係性を築く
ということが主流でした。
そこで結果として起こっていたことは
時間をかければかけた人ほど、他者と差別化を実現することができ
それが成果に結びついていたということです。
確かに振り返ってみると
昔のリーダーたちはみなハードワーカーでした。
夜も10時11時まで働き、最初に出社し最後に退社する。
そんな方々が尊敬を勝ち得ていたような気がします。
また顧客(社内、社外は問わない)に対しては
提案そのものももちろん大事ですが提案よりも頑張りを
評価された時代だと記憶しています。
*頑張って資料を作ってくれた(例えば夜12時にメールをする)
*急な無茶振りに応えてくれた
*飲み会の席で上司や顧客の好きな飲み物を覚えておく
しかしながら現代では「成果」が可視化されやすい時代となりました。
いかに気に入られようが、時間をかけようが、成果をでないものは評価ができません。
また、調べ物などにおいて差別化を図ることは事実上難しい世界になりました。
だいたいの人が調べ物をする際にgoogleで
何回かワードを入れ替えて検索する程度です。
*逆に本当に重要なネットにでないことを知っている人は
重宝される時代になったと思っております。
過去の成功パターンとはつまり
多くの時間と熱量を割いた人が成功しやすいシステムであり
それができる人間のことをリーダーシップがある人間と評価していたのでしょう。
それでは今の成功パターンとは何でしょう?
成功パターンという確立されたものはまだ出てきておりませんが
スマートフォンの登場から
ユーザーの多くは自分の興味ある分野の情報を移動コストや購買コストをかけずに
どんどん仕入れられるようになりました。
こういったユーザーが実はこれからの世界におけるメインの購買者なのです。
ユーザーニーズはどんどん多様化していきます。
それは技術の進化が早まれば早まるほどそのスピードは増していくでしょう。
例えば私は最近ニューバランスのスニーカーを購入しましたが
その際の購入プロセスはこのような感じです。
ニューバランス購入プロセス
- 人からニューバランスの良さを聞く
- 店頭でニューバランスのデザインを確認
- ニューバランスの種類についてスマホで確認
- 結果店頭にてニューバランスの900番台を購入
(サイズが合わないことが怖かったので) - 2回目の購入はamazonのセールで欲しいと思っていたカラーが
販売されていたため
私の場合はこんなプロセスでしたが、ほかにも様々なプロセスがあると思います。
instagramにおいてフォローしているモデルが
ニューバランスで町歩きをしていた。
safariを読んでいるお父さんがその記事を見てニューバランスを新たに購入した。
様々あると思います。
ふた昔前はメディアというものはほぼ新聞とテレビと雑誌に限定されていて
TVで放送される→ブームが起こる ということがほぼ日常的に起こっていましたが
最近はそれもめっきり落ち着きました。
このような多様化にキャッチアップするには
おそらく従業員の方の興味関心が持てる分野において
おおいにリフレッシュしてもらい
その内容を会社に向けてフィードバックしてもらうことが
一番に必要なのではないでしょうか?
このような具体的な知見をもつことこそが
ビジネスマンとして他者と差別化する一番のポイントになると考えられます。
以前のリーダーシップは
時間の投下と情熱の投下によることを一番の差別化要因としていたが
これからのリーダシップは
個性の理解とキャッチアップが差別化要因になってくると解釈しています。
個性の理解はそのままモチベートにもつながり、様々な個性を認め合える文化は
さらなるシナジーを生むことでしょう。
そんなリーダーシップが今は求められている時代なのかなと
個人的には考えております。