社会人生活を振り返って 6

<新規表彰>

当時営業のステータスとして新規案件の受注数が評価のポイントとなっていました。

まだ立ち上げ4年目頃の営業組織

安定稼働させるためにクライアント数が大切だったのでしょう。

 

もちろんMVPなどの表彰もありましたが

表彰内容を聞いてもよくわからない。

何がすごいのか、なぜ表彰されているのかわからないものを目指すのも辛い。

では簡単にイメージの湧く新規表彰を狙いました。

 

 

仕事後の飲み会で先輩から

「とりあえず宣言しちゃいなよ」とそそのかされ

「新規表彰」とりますと10月頃に宣言させられました。

言っちゃった以上やるしかないと思った僕がとった戦略はただ一つ。

 

「圧倒的訪問量」でした。

1日20件をMSUTに訪問を繰り返しました。

そして前任が厳しいと言った顧客もくまなく訪問しました。

今でも覚えているのは農家と不動産を兼業でやっている会社があり

電柱広告を頼りに事務所に行くとまさかの納屋。。。

そこでステテコ姿の社長(というより農家のおじさん)が寝ながら

間取り図と必要情報を手書きで書きそれを元に原稿を作りました。

まだ穏やかな時代だっというか何というか。。。

 

ただ僕の戦略は当たりました。

先輩方が営業対象と考えていないようなクライアントは

営業慣れしていないので、営業に行くと可愛がってもらえます。

僕はそこで 自己紹介ツールを元に自分を知ってもらい。

物件資料をもらっては実際に現地を見に行きあて原稿を作るという

超愚直な営業スタイルを構築。

順調に受注を重ねていきました。

 

不動産の物件資料はまずその業者がお客様用に作ります。

そしてそれをチラシや安い広告媒体、また業者への広告として載せます。

この物件資料が出た時がチャンス。

早く買い主を見つけたい不動産業者に対して

先に原稿を作成して、もっと早く決めるためにうちの媒体にも出しましょう。

という営業をシンプルに実施するのです。

原稿を見たクライアントさんは、掲載のイメージが湧くのでしょう。

じゃあ試しにやってみようかな。。

となったら受注です。

どうですか?こんなに愚直なことをやっていたのです。

 

自転車を20kmも漕いできた新卒社員。

「大学出てまでなんでそんな仕事しているの?」と言われたこともありましたが

でもその頃は

「ここでできなきゃどこいってもダメだ」といった脅迫観念が僕を走らせていました。

後少しではありますが

努力の成果が目に見えてきたことに微かな希望を感じていました。

今はこれをやるしかないと。