社会人生活を振り返って1
私2008年の4月より新卒にて某社に勤務をはじめました。
右も左もわからぬ学生が
11年間に地方都市4拠点 東京を経験し、一人前の社会人になるまでの記録を
ここに公開させてもらいたいと思います。
<新卒入社>
私が入社した年の前年
サブプライムローンが顕在化していた頃ですがまだ対岸の火事感がありました。
新卒の入社数もなんと800名規模で採用するという
近年稀にみる就活生からすると超売り手市場でした。
その中でなんとか入社した私の苦闘についてお話できればと思います。
<配属先>
私が配属された支店は東海地方のある支店
2018年現在すでに、その支店はなくなってしまっているのですが
当時は製造業の活況もあり、賑わっていた支店でした。
私の部署だけで20名程度の人員がおり
支社全体では150名程度の人員がおりました。
特に当時は求人系の部署が活況を呈しておりなんと100名程度
おおよそオフィスビルのワンフロアを占める程度だったかと記憶しております。
支店全体での表彰共有も行われており
そこで発表する先輩方は輝いてみえました。
20名程度の私の部署に配属された新卒はなんと4名
この程度の規模に対して4名の配属は異例でした。
2005年(確か)に立ち上がったこの支社は同じ規模の支社の中で業績が好調。
さらに業績を伸ばして行くぞと言う意気込みもあっての配属との事でした。
金融や証券ならまだしも、
私が働いている企業は大都市を中心に事業を営んでいたので
地方都市への配属を驚いた事を昨日の事のように覚えております。
割と体育会として知られていた会社だったので
どれだけ、内定式などで仲良く迎えられても配属されたら
違った扱いを受けるのだろうなと思いながら入社したものの
とても歓迎されて、親切にしていただいた事を覚えております。
<導入研修>
私の入社当初の研修スケジュールはこんな感じでした。
①全社入社式@国技館(今思えばバブリー)
②事業部キックオフ
③マナー研修2日間
④システム 規定 有給 経費 などのインプット研修
⑤ロープレ研修(2週間!)
見ていただくとわかるかと思いますが
圧倒的にロープレ研修が長くありました。
これは何かというと新規のお客様に広告の商品をご提案するにあたり
なぜ、自社媒体が優れいているのか、どんなメリットがお客様にとってあるのかを
徹底的にブレストしあいながら、最終的に新規のお客様に提案をするロープレを
実施するものになります。
今思うと完全に洗脳教育なのですが
朝9時には会場に集合19時頃まで研修という日が2週間続くという研修でした。
朝から、先輩の見本とお客様への素敵な対応のスタンスをビデオで確認
その後、10人程度のグループに別れて講座を受けるというものでした。
この研修、決して特別な知識がないと提案できない商品ではないのですが
様々な角度から媒体の良さを議論しました。
事務局側の気合の入り方がすごく、毎日講師が変わるのですがその講師が全て
拠点の課長、部長クラスが来ていました。
事務局側では、この研修を煽りに煽り
「最後のロープレ受かったあとは涙する者も出てくる。」
「これが社会人の登竜門だ」
挙句の果てには統括部長(*現社長)を持ち出してスピーチをさせるなど
単純な事を本気で盛り上げると躍起になっていました。
真っ白な新人の私たちも絶対大学時代そんな事してなかったような人も
これで壁を破るんだとばかりに、一生懸命取り組んでいた事を思い出します。
それこそ、大学のテニスサークルが「もっとこのサークルよくしようよ」と議論する
ような雰囲気だったと思います。
いったいなぜこのような研修(通称ロープレマラソン)が始まったかというと
私の入社の5年ほど前に生まれた新規事業における営業手法を
絶賛他事業部にも展開中の頃だったからです。
課長陣の中でもこの研修に対しては様々な考えがあったようで
一体感を育むためには良いという方もいれば
顧客同士で課題が異なるのだから、こんな事は無意味だと思っている方もおりました。
私自身が、この研修の最終試験の前日にA部長という方が講師でいらっしゃったのですがその方はあからさまに、この研修に対して納得感を示しておりませんでした。
他の課長が「もっと思いを込めて」とか抽象的な言葉で激励していたのに対して
A部長は「どんな顧客を設定しているの?」など論理的なアドバイスが多く
いろんな方がいるんだなと感じました。
*この当時はまさかA部長が私の恩人になる方とは思っておりませんでした。
この研修の中で私は納得しないこともありながらも前向きにみんなで頑張り
無事に合格することができました。
当時の私の考え方としては
ネガティブな反応に対する返しを完璧にすることでした。
例えば価格を提示した際に必ず「高い」と言われることもあると思いますが
その際に、「ただこの状態を実現するために●●円ならば安いですよね」
「契約期間中は内容を毎回精査させていただきます」などのトークを
あらゆる角度から頭に入れ込むことでした。
あくまで、試験の舞台は新規のお客様でしたので商品説明をどれだけ盛り上げてやるかという通称ワクワクロープレがテーマだったかと思います。
合格率は50%程度でしたので、まぁまぁ良いスタートだったのではないかと
思っております。
*しかしながらこの研修で得たトークに引っ張られてその後低空飛行が続く事をこの頃は知る余地もありませんでした。