「想定外」を「想定内」にする努力
もはや10年以上前というから時の流れの速さに驚く
「想定の範囲内です」
これほどまでにセンセーショナルなセリフはなかなかなかった。
この言葉に対する世論の反応は厳しかった。
世の中には奇襲を仕掛けるライブドア「ふてぶてしい悪」という図式が
なりたってしまった。
日本の伝統的な大企業(といっても戦後からだから100年もたっていない)を
軽んじる発言だと思われたのだろう。
しかしながら私は決してそうは思はない。
最善の策ダメなら次善の策といくつかの策を持ちながら勝負をすることが
どんな世界でもセオリーだからだ。
たとえばビジネスマンが顧客からひとつのクレームを受けたとする。
その場合にどのような対応が考えられるだろうか?
- 怖いので逃げようとする
- とにかく謝る
- ひといきつき謝った際に、先方がどうなるかを考えその対策も準備する
未だに日本で好感度が高いのは2である。
できるビジネスマンの場合だと3を選ぶことが多いが、初めから3を考えていた場合
計算高いと思われる可能性がある。さらにそれを馬鹿正直に言ってしまうとふてぶてしいと思われてしまう。
しかしながら幸せな人生を送るためには発言するしないは別として
「想定外」を「想定内」にする努力は絶対に必要だ。
たとえば真剣に野球の試合に勝とうとするには
相手投手の決め球をよく研究し、想定し打つ練習をするだろう。
どんなに大きな課題であっても、何度も数を重ねて対応することができれば
その難易度は下がっていく。
私たちが常日ごろ仕事や生活をしていく上で
陥りやすい失敗や、よく対峙する勝負どころがある。
ここをどれだけ想定し対策を打てるかが
よりより日々を過ごしていくために大事になってくるにちがいない。
明日何がおこるか精一杯想像しよう!