組織に悪影響を及ぼす人への対応について

 日々生活をしている中で

 組織に全く属さない人は稀だろう。

 

組織
  1. 《名・ス他》
    ある目的を目指し、幾つかの物とか何人かの人とかで形作られる、秩序のある全体。そういう全体としてのまとまりを作ること。

     
また、その組み立て方
 
 
 
そう組織には目的がある。
集団は仲良しの集まりでも良いが組織はなんらかの目的を目指して作られるものだ。
 
これまた、すべての人に当てはまると思うが
ひとつの目的を達成されるための組織なのにもかかわらず
明らかに悪影響を及ぼすメンバーがいることも事実だ。
 
例えば会社組織などでいうと
  1. 言われた資料を納期までに作らない
  2. 会議の時間に遅れてくる
  3. アドバイスに耳を貸さない
  4. コミュニケーションの際の態度(目を合わせない、返事をしない等)

こんなものがあるのではないだろうか?

 

いわゆる「スキル」=「営業活動」「資料作成」「プレゼンテーション」のレベルの差は許容できることがあっても

「スタンス」=「人の話に頷く」「目を見て話す」「言い訳をしない」といった人への対応はなかなか難しいものがある。

 

とうのも組織のメンバーに対する「公平感」を重視する際に

求めるスタンスに達していないメンバーに対して手厚くフォローすることは

仕事をしっかりとこなしているメンバーからすると当然面白くない。

「なんであいつには甘いんだ」という気持ちから組織に不協和音が発生することは

想像するに難くない

 

しかしながらこういう局面に直面したことがない人の方が少ないだろう。

こうした時のステップは以下の通りになる。

 

  1. 問題ある態度について示唆をする
  2. 問題ある態度を実施した際の、そのメンバーのリスクを具体的に伝える
  3. 期待にそった態度を実施した際の、そのメンバーの輝いている姿を想像し
    そうなってくれたら嬉しいと伝える
  4. チェックポイントを明確にしその都度良い悪いを伝える
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  5. メンバーが悪いスタンスになってしまって原因を
    自分の態度、言動に求める
  6. メンバー毎の個性、動機、成長速度を理解しその上で接する
  7. 今のままでは後がないことを伝え、期限を切る

 

こんなところであろうか

1〜4について

いわゆる「話せばわかる」の状態だ。

基本的にはこちら側の言語コミュニケーションに問題があることを認識し

それを改善するというシンプルな作業だ。

この際に重視されるのは相手にとってのメリットを完結に伝えられる

コミュニケーション力だ。

だいたいのビジネス本はこのあたりで完結していることが多い。

 

5〜6について

いわゆる「何度はなしてもわからない状態」だ

同じことを繰り返す、改善される余地がない そのような状態だ。

私もこのような事態に何度も直面し、数多く悩んだ。

組織が求めるレベルに達さない場合、当然ながら雇用は打ち切られるし

求めるレベルにない人の給与は下げざるを得ない

(実はさらに問題なのは雇用形態の問題で、それ以上給与をさげられない時だ)

 

こんな暗礁に乗り上げた際の対処については今から述べる。

 

まず会話をする土台が相手と作られているかどうか?

ビジネスだから、人の話を聞くことが当たり前だと思っているあなた

それは当たり前ではありません。

*もちろん 聞くことはただしいことでそれは素晴らしいことです。

あなたの勝手な思い込みです。

目の前にいるメンバーは あなたの「言葉遣い」「服装」「行動」「表情」

それを踏まえた上であなたの話を聞くのか総合的に無意識に判断しています。

例えば、昔嫌いだった人に似ているから話を聞きたくないとか

声が生理的に嫌だから この人の話は聞きたくないとか

Bさんと話している時は楽しそうなのに私と話している時は楽しそうでないとか

Cさんとは飲みに行っているが私とはいっていない

どうせCさんの事を評価しているのだろうから私はやらない

 

といった身勝手にも思える、彼、彼女なりのロジックで聞く聞かないを

判断している可能性がある。

 

社会人なのでそのくらい大人になってくれよと思うあなた。

あなたの考え方はごもっともだ。

しかしながら、何度話をしても改善されなかった方人ではないだろうか。

上記のような考え方を持っている可能性は否定できません。

 

たとえば、あなた自身にも経験があるのではないだろうか?

あなたが尊敬している方や好きなスポーツ選手が

誰かからすごく悪口を言われていた。

良い気分はしませんよね。

それによって悪口を言っていた方の事を嫌いになるかもしれない。

そして悪口を言った当人も何の意識もしていないだろう。

そんな事が日常で起こっている可能性がある。

 

とはいえ、そんな未熟なスタンスの方に合わせたら

組織がおかしくなると思うあなた、その意見はごもっともです。

しかしながら他のメンバーには「未熟なスタンス」に引っ張られないようになって

もらうことの方が大事なのではないだろうか?

組織には様々な人がいます。

そのなかで一喜一憂することは果たして正しい姿なのだろうか?

特に期待ができるメンバーに対しては引っ張られないよう指導すべきではないか?

 

まとめると

悪影響を及ぼすメンバーへの接し方

→あなたのオフィシャル、アンオフィシャルな言動が

そのメンバーが話をきかない原因となっている可能性がある。

自らを見直そう。(とても難しいですが)

→具体的に 自ら声をかけましょう 傾聴に徹す

      成長のスピードはそれぞれ違うことを認める

 

きっとあなたの心にある「こうあらねばならない」ということはとても素晴らしいものであるに違いない。しかしながら人は様々な動機、価値観で生きている。

そこをしっかりと認識をして舵取りをしていきたいものだ。